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活躍中のOBより

74期 功能 誠也

OWLSで「出会った」言葉

今振り返ると、西高での3年間はOWLS一色でした。コロナ期間で部活を取り巻く環境は途中で大きく変化しましたが、変わらなかったのは先生、コーチ陣、そして学年関係なく1つにまとまり、全員が実践し続けた、西高の「泥臭いフットボール」でした。

功能 高校時写真

この3年間OWLSでしかできない経験を沢山しましたが、その中で一番大きなものは、「出会い」であったと感じます。その「出会い」には様々ありました。仲間との「出会い」、対戦相手との「出会い」、考え方との「出会い」…。そんな様々な「出会い」のうちここでは、僕が今でも大切にしているある言葉について書くことにします。

「運を引き寄せる努力」

この言葉は私がOWLSで出会った言葉です。高校2年生の時、新型コロナウイルスの流行で、半年間、練習することすら叶いませんでした。その中で練習が再開した夏のある日。チームとしてうまくいかなかった練習後のハドルで、先生の話の中にこの言葉がありました。私はその時、この言葉を「頑張って運を味方につけるしかない」という意味に捉えました。厳しい現実を突きつけられた気がしました。そして秋大会が終わり、自分たちが最上級生となった時、もう一度この言葉の意味を考え直しました。そこで気付いたのはこの言葉の意味が、「努力、つまり自分たちの最大限の取り組みは、自分たちのベスト以上をもたらしてくれる」ということでした。フットボールをしていると自分たちの取り組みが本当に正しいのか、疑心暗鬼になることが幾度となくあります。そのようなときに、自分たちを信じ自分たちの最大限の取り組みを続けることは、想像以上の「何か」をもたらしてくれるのではないかと思ったのです。実際、その後の高校3年の秋、関東出場を決める試合の相手は王者佼成学園でした。彼らに対して仲間とともに自分たちが「絶対に勝てる」と本気で取り組み、臨んだ力は、この言葉がもたらしてくれたものだったと感じています。

功能 大学時写真

この言葉との「出会い」は私自身の中で大きな意味を持つものになりました。現在私は早稲田大学でフットボールを続けていますが、チーム作りで自分たちの取り組みを見つめ直す時に、「運を引き寄せる努力か」を自問しながら、より高いレベルを目指しています。これからもこの言葉を胸に、成長し続けたいと思っています。

OWLSには、自分を変えてくれる様々な「出会い」があります。その「出会い」は卒業後も必ず良い影響をもたらしてくれます。
OWLSでぜひ、西高生の皆さんに「最高の3年間」を送ってほしいです。

功能 誠也
2019年〜2022年、都立西高。2021年、同副将、東京都選抜、春季ハドルマガジン スーパースターハイスクール選出。
2022年〜早稲田大学。2024年、同副将。(2024年現在)

73期 友井 幹太

逆境に挑む

友井 高校時写真

私たち73期の代は、グラウンドの改修に新型コロナウイルスの流行と、かなり厳しい環境の中での部活動でした。それまで約2年間やってきたことが急にできなくなったのです。グラウンド改修期間は、平日はグラウンドが使えず、土日には西高の外で他校との合同練習をしていました。そしていざグラウンドが使えるようになるタイミングで今度は新型コロナウイルスが流行り出し、学校が休校になりました。この影響で、他の部活のほとんどの人たちは、引退試合をせずに部活動を引退し受験勉強に切り替えることを選択していました。そのような自宅待機期間中も、私たちは秋大会があることを信じ秋大会で勝つことを目標に、できるだけのことをしていました。少ない練習でいかに質の高い練習ができるか、練習ができない分その時間を筋トレやビデオを見る時間などに充てて、いかにプラスを出すか、ということを考えて部活をする日々でした。

友井 大学時写真

例年よりも限られた環境であっても、環境を言い訳にせずに取り組んだ経験は、アメフトに限らず、大学生活でも生きており、今の私の人生の糧になっています。大学でもアメフトを続けていますが、勉強と体育会の両立など、今置かれている環境で最大限のパフォーマンスをするために、事前に準備をする、忍耐強く取り組む、といったことはOWLSでの経験が基礎となっています。

そして、こうした取り組みを続けてこられたのは、OWLSが、高い目標を立て、それに向かって本気で努力するチームであったからであり、何より、すでにメッセージを書かれている他の先輩方もおっしゃっているように、一緒に本気で取り組んできた仲間がいたからです。そんな最高の仲間と出会って、人として成長しながら、本気で取り組めたのは、現在においてもこれからの人生においても大きな財産です。

友井 幹太
2018年〜2021年、都立西高。
2021年〜京都大学。(2024年現在)

72期 前更 斗真

アメフトを通じて得たもの

前更 高校時写真

私がOWLSに入ったのは、同期や先輩たちからしつこい勧誘にあったからです。中学校までは小学校からやっていたサッカーを続けていて、高校でも続けるんだろうなと思っていましたが、OWLSの圧倒的な勧誘により、アメフトというよくわからないスポーツを始めることになりました。

最初は右も左もわからず、困惑していましたが、時間が経つにつれてだんだんアメフトの醍醐味を理解し、面白く感じるようになりました。OWLSの一員となってアメフトという面白いスポーツに出会えたことは僕の人生の中での大きい出来事であったと思います。しかしながら、それ以上に大きかったのは、OWLSとしての3年間で、仲間と出会って、共に辛いことも楽しいことも乗り越えることができたことだと思います。そういったことを乗り越えていく過程で、仲間に言い難いことでも本音で言えたり、損得抜きでコイツらのために頑張りたいと思えるようになったことは、僕のそれまでの人生には無かったような気がします。楽しかったり辛かったり、勝ったり負けたり、顧問の先生に叱られたり、いろんなことがありましたが、そんな時間は一瞬で過ぎていきました。

前更 大学時写真

そんなこんなあって、自分でもびっくりですが、大学でもアメフトを続けています。アメフトが好きだし、見知った人たちに誘われたのもありますが、やはりOWLSのように目標に対して集う仲間たちが、アツい仲間たちが欲しかったのかもしれません。楽しいことだけでなく、もちろんしんどいことや嫌なことも沢山ありますが、アメフトはやっぱいいなと感じます。学生アメフトも残り少なくなってきたので、アメフトを通して自分が得てきたものを噛み締めながら、悔いが残らないように生きていきたいと思います。

前更 斗真
2017年~2019年、都立西高。2018年、秋季関東大会ベスト8。
2021年〜、京都大学。(2024年現在)

70期 大蔵 泰斗

社会に出て

大蔵 社会人選手写真

社会に出てから責任という言葉をよく耳にするようになった。仕事においての責任、生活においての責任、さまざまな責任を自分自身で背負っていがなければならないが、大抵の新社会人はこの点で学生時代とのギャップを感じ、疲弊してしまう人もいるである。今は転職の時代と言われ、ポジティブな転職とは別に、このような嫌だなと感じることがあればすぐに退職し違う場所に居場所を探す若者も多いとされている。しかし、若者が全員OWLSでアメフトさえしていればそのようなことなど決して起きえないのではないか。

アメフトという競技の特性に完全分業である点が挙げられ、フィールドに立つ11人全員が与えられた役割を果たすことが求められる。西高アメフト部ではその責任を果たすことの重要性を徹底的に教え込まれる。「誰か1人でもサボるとプレーとして成立しない」という考えが根底にある私たちは、チームメイトのために、チームメイトに迷惑をかけないように、強い責任感を持ちながら日々の練習、ミーティング、生活に取り組むのである。こうして普段から責任を背負って生活する部員たちは何をするにしても同様の考えから、強い責任感をもとに物事を遂行するようになる。このように書いているとやらされているようなマイナスなイメージの責任であると捉えられてしまうかもしれないが、そんなことはない。誰かのために自分の持てる能力を存分に発揮しチームで成し遂げる、今社会で必要とされている一つの要素ではないかと思う。また、このような一面を持っているのが、現在社会で活躍されている西高アメフト部OB・OGの先輩方なのではないかと思う。

大蔵 大学時写真

立派な社会人になるための地盤づくりのためにも、西高アメフト部での活動はとても有意義なものである。是非一人でも多くの人にOWLSで素晴らしい経験を重ねていってほしい。

大蔵 泰斗
2015年~2017年、都立西高。2017年、春季関東大会4位入賞。2017年 春季ハドルマガジン スーパースターハイスクール選出。
2019年~2022年、早稲田大学。
2024年〜、ノジマ相模原ライズ。(2024年現在)
2021年のメッセージはこちら

Photograph by Kohei SAEKI ©Official RISE pics

70期 長部 稀

3年間が残してくれたもの

僕は高校では選手として、大学ではコーチとしてOWLSに所属していました。そして現在は、テレビ局でアナウンサーとして働いています。

長部 高校時写真

振り返るとアメフト部での3年間は楽しかった思い出ばかりです。3年生の春に関東大会に出場できたことや、綺麗なタックルができて周りから褒められたこと、修学旅行の班のメンバーをアメフト部の部員だけで構成したことなどなど。本当に充実していたと思います。

ただ僕が一番印象に残っているのは、高校最後の試合での悔しい思い出です。3年生の秋の大会、勝てば関東大会出場が決まる試合で僕たちは大逆転負けをして引退しました。試合を有利に進めていたにも関わらず、後半の終盤に追いつかれ延長戦で負けたのです。相手にタックルできなかった瞬間を今でも覚えています。もっと練習しておけば、もっとミーティングをしておけば、もっと筋トレしておけば。挙げればきりがないほど後悔しました。実は、悔しすぎてまだしっかりと試合の映像を見ることもできていません。本気で3年間取り組んだからこそ、あと少し足りなかったという事実を受け入れるのに時間がかかりました。

一方で、その後悔が後の自分の原動力になったのも事実です。

大学受験も就職活動も、もうあの日のような後悔はしたくないと思ったからこそ最後まで頑張れました。そのおかげで夢だったアナウンサーになることができ、報道番組やスポーツ中継など毎日様々な仕事をすることができています。高校生の頃の自分にありがとうと伝えたいです。

長部 社会人写真

とはいえもちろん今も、辞めたいと思ったり逃げたくなったりすることは沢山あります。それでも僕が何とか踏ん張れているのは、OWLSで経験した強烈な後悔があるからです。当時は負けたら何も残らないと思っていましたが、今思えば意外とそうでもありません。綺麗ごとかもしれませんが、無限の可能性を持つ高校生にとっては「結果よりも過程が大事」だと思います。たとえ結果だけ良くても、中途半端な取り組みでは手元に僅かなものしか残りません。騙されたと思って一生懸命何かに取り組んでみてください。無駄だと思うことも全力でやってみてください。きっと未来の自分が感謝してくれるはずです。

そしてもし何をしたらいいか分からず迷っている人は、一度アメフト部の練習を覗いてみてください。きっとOWLSでは熱中できる環境と仲間が皆さんを迎えてくれます。

長部 稀
2015年〜2017年、都立西高。2017年、春季関東大会4位入賞。2016年、STICK BOWL東京代表。2017年、NEW YEAR BOWL東京代表。
2019年〜2022年、都立西高コーチ。
2023年〜、テレビ東京アナウンサー。(2024年現在)
こちらのテレビ東京のインタビュー記事でアメフト経験について触れています。

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