Facebook Twitter Instagram

活躍中のOBより

72期 QB 泉 岳斗

仲間のために

あっという間に過ぎ去った高校生活を振り返ると、その思い出はアメフト一色です。もちろん学校行事にも参加し、勉強はある程度していたつもりです。それでも本気で日本一を目指し、毎日をともにした最高の仲間たちを超えるものはありませんでした。

泉 高校時写真

日本一を目標と掲げた以上、部活は甘いものではありません。アメフト推薦枠や人工芝など、環境的に西高よりはるかに恵まれている私立強豪校を倒そうとするにはそれ相応の覚悟が必要です。しかし相手が環境で恵まれていた分、自分は周りの人間に恵まれていました。自分は高校三年間を通じて多くの人間に支えられてきましたが、その中でもやはり最もお世話になったのは同じ覚悟のもと集まり、最後まで一緒に戦ってくれた同期たちです。入部当初は何も意識していなかったのが、毎日一緒に生活をしているうちに自然と自分の考えの軸となっていくのです。

仲間の存在が軸となり、自分自身が選手としてだけでなく人として成長できたと感じたのが高校2年の時でした。まずは春大会、その試合に勝てば関東大会出場となっていた状況で自分一人のミスで負けました。あの時流した涙は試合結果に対してではなく、全てが失望させてしまった仲間に対する申し訳ない気持ちからくるものでした。その瞬間に自分は二度と仲間を裏切らない、仲間のために誰よりも上手くなると決心しました。しかしここにアメフト部の真髄を感じる気付きがありました。チーム全員が同じように心を固め、一人ひとりがお互いのためを思うようになったのです。辛い時、苦しい時、信頼できて信頼されている仲間がいるからこそ頑張れる。人生でこんな仲間に出会える機会は多くないでしょう。春の敗北と屈辱を糧に一丸となって臨んだ秋大会、春負けたチームと再び関東決めという舞台で戦い、無事リベンジを果たすことができました。試合終了のホイッスルがフィールドに鳴り響いたあの瞬間は一生忘れられません。

泉 高校時写真

アメフトは楽なスポーツではありません。しかし高校三年間そしてその後の人生も悔いのないものにしてくれるのは確かです。自分は心の底から西高アメフト部で良かったと言えます。日本一という目標に向かって仲間とともに熱くなり、追い求め続ける中で成長と学びを得る。自分はこの経験を通して、将来どんな状況に置かれても仲間を信じて常にチャレンジ精神で戦える気がします。日々支え合い、競い合う仲間の存在は想像以上に大きいはずです。そんな仲間の気持ちを背負って戦う。そして勝つ。これ以上の快感はありません。アメフト部はかけがえのない仲間と思い出を与えてくれ、高校生活をとても濃く意味のある三年間にしてくれました。この仲間と経験を大事にし、残りのアメフトとその後の人生を歩んでいきたいと思います。

泉 岳斗
2012年、Dallastown Cougar Football でアメフトを始める。2013年、地区選抜。2014年、Dallastown Area Middle School 地区大会全勝。2015年、世田谷ブルーサンダースで春秋全国2位。中学生アメリカンフットボール選手権優秀バックス賞。2016年、中3関東代表敢闘賞MIP。2017年~2019年、都立西高。2017年、春季関東大会4位入賞。2018年、秋季関東大会ベスト8。2020年〜、京都大学。(2021年現在)

68期 DB 村井 孝行

仲間と目標

村井 写真

充実した人生とは何か。最近考える事があります。この問いに正解はなく、人の数だけ答えがあると思います。私にとっての充実した人生とは、「仲間と共に高い目標に向かう」ものであると考えています。その目標を達成できればめちゃくちゃ嬉しく、敵わなければ死ぬほど悔しい。そういう目標を持ち、それに挑む人生こそ充実したものだと考えています。私がこの考えを持つきっかけとなった経験が、OWLSでの3年間の経験です。我々が西高に入学した時からチームは関東大会出場を目標とし活動していましたが、3年生になるまで出場することはできず、「本当に達成できるのか?」と疑問を持ってしまうこともありました。しかし顧問の先生や、同じ目標を持った同期、先輩、後輩と過ごす日々の中で、この目標を達成したいという思いは日に日に強くなりました。決して楽な日々ではありませんでしたが、勉強にも本気で取り組みながら、目標のため部活動に取り組む日々は今思えば本当に充実していたものだと思っています。高校3年時の春大会、下克上を起こし4年ぶりの関東大会出場が決まった時の感動は、今でも私の支えとなり、大学からもアメフトを続ける原動力となりました。

村井 高校時写真

西高生の方達へ。高校生活何をするか、無数の選択肢があるでしょう。その中からみなさんが、心の底から充実していると感じることのできる生活を送っていただきたいと思います。志高い仲間、高い目標、そしてそれを実現できる可能性、それを通した人としての成長。OWLSでの経験は、これらの要素を求める人にはきっと宝物となるはずです。胸を張って、「最高の高校生活でした!」と言える日々を過ごせるよう、是非アメフト部のことも選択肢に入れてみてください。

村井 孝行
2013年~2015年、都立西高。2015年、春大会東京都4位、秋大会東京都3位、秋季関東大会ベスト8。2017年〜2021年、京都大学。2020年、同主将。2022年〜、IBM BIGBLUE。(2022年現在)

60期 DB 大岡 航

PLAYするということ

私がアメフトに出会ったのは高校1年生の時です。まだ年端もいかぬいたいけな若者であった私を、言葉巧みに丸め込んでアメフトの沼に引きずりこませた西高恒例の勧誘のあの日から、自分の人生の大事な場面にはいつだってアメフトがありました。三十にして立つ。振り返ってみるとあの時アメフト部入部を決めた大岡少年の判断は間違ってなかったと思っています。大学を卒業してもいまなおアメフトを続けていること、それも社会人リーグの1部で主将を務めていること、すべてこのスポーツの懐の広さゆえだと思っています。

大岡 写真

アメフトのもつ魅力を語るのは、他の優秀なOB諸兄にその任を譲ることにして、私からは、何かを楽しむということについて語りたいと思います。

私の大学時代の恩師の言葉で、「アメフトは所詮PLAY」という言葉を今も大事にしています。PLAY、つまり遊びです。アメフトは所詮遊びなのです。僕自身、学生のころからアメフトは自分のすべてを費やさなければいけないと思っていました。すべてを費やして練習し、すべてを費やしてミーティングする。そうしなければ勝利をつかむことはできないと思っていましたし、その資格がないとすら思っていました。もちろん当時の自分を否定はしません。でもそれだけがアメフトとの接し方ではないということに、大人になってから気づかされました。アメフトが楽しい。その想いさえあれば、こんなに長く、そしてたくさんの仲間とアメフトができるということに喜びを感じています。アメフトは所詮PLAYです。アメフトは私の口座に1円も振り込んでくれません。しかし、そんなPLAYに自分の存在をかけることが粋であると思っていますし、短い人生の中でそんな素敵なものに出会えたことに幸せを感じています。

大岡 写真

考えてみると、人生の中で、一瞬であれ何か夢中になれるものに巡り合えることのほうが奇跡なのかもしれません。そして大人になっても何かしらに夢中であるということはもしかすると思っているよりもずっとずっと難しいことなのかもしれません。周りを見渡してみてください。あなたの周りの大人たちはキラキラした目をして生きていますか?通勤時に下を向いて、どこか焦点の合わない目で闊歩していませんか?常にせかせかして、左手にスマホ、右手にお箸で昼食を食べていませんか?月曜日の朝、起きるのがいやだなぁと寝ぼけ眼で目覚まし時計のアラームを止めていませんか?まぁ、これは私もそうなんですけど。

何かに夢中な人は、まわりから観ていてもきっとキラキラしていると思うのです。そして自分自身はそうでありたいなと思っています。夢中になれるものに出会えるということはそれだけで、幸せなのだと思います。それは、アメフトでなくても、アイドルであっても、人狼ゲームでも、学問でも、仕事でもなんでもよいのでしょう。しかし、全力を尽くす。そしてそれを共有できる仲間がいる。そんなシーンをともに分かち合える仲間がいることに私は幸せを感じています。私の場合、その礎は間違いなくOWLSでのこのスポーツとの出会いによって築かれたのだと思います。これからも飽きるまではアメフトに夢中でいたい。自分の人生をよりキラキラさせるために粋なチャレンジを続けていきたいと思っています。

飽きたら次はモルックをしてみたいです。

大岡 航
2005年~2008年、都立西高。2007年、月刊TOUCH DOWN トップボーイ選出。2009年~2013年、京都大学。2011年、関西学生リーグ インターセプトリーダー。2020年~、三菱商事CLUB TRIAX。2022年~同チーム主将。(2022年現在)

他のメッセージ

メッセージのトップに戻る